フィリピン南部地震、死者7人に、被害状況確認中
被害の全容は明らかになっておらず、軍、警察、消防、自治体が調査している。
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フィリピン南部ミンダナオ島沖で10日朝に発生したマグニチュード7.4の地震について、地元当局は10日、これまでに7人の死亡を確認し、行方不明者の捜索と被害状況を確認していると明らかにした。
米地質調査所(USGS)によると、地震は9日の午前9時43分頃に発生。震源地はミンダナオ島マネイ沖約20キロ。震源の深さは10キロ。津波による被害は確認されていない。
その日の夜にM6.8の地震も発生。フィリピン火山地震研究所は声明で、「同じ地域で発生したが、震源地は異なる」と説明した。
被害の全容は明らかになっておらず、軍、警察、消防、自治体が調査している。
マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は10日、地震や台風などの自然災害が相次いでいることに言及し、国民に団結を呼びかけた。
またマルコス・ジュニア氏は被災地に必要な支援を送り届け、被害状況を調査中であると述べた。
AP通信は病院関係者の話しとして、「最初の地震(M7.4)で入院中の患者2人が心臓発作で亡くなり、建物の倒壊などで少なくとも5人が死亡した」と伝えている。
フィリピンは環太平洋火山帯に位置し、地震活動が極めて活発な地域である。特に注目すべきは多数存在する活断層であり、これらが国内の地震リスクを大きく左右している。
フィリピン群島はユーラシアプレート、フィリピン海プレート、インド・オーストラリアプレートなど複数のプレートが交差する境界にあり、沈み込み帯や横ずれ断層が複雑に入り混じっている。そのため地震は日常的に観測され、大規模地震が周期的に発生している。