◎インドネシアは世界最大のイスラム国家であり、カトリック教徒は人口の3%に過ぎない。
インド太平洋地域を歴訪中のフランシスコ(Pope Francis)教皇が5日、インドネシアの首都ジャカルタで宗教指導者らと会談した。
教皇は東南アジア最大のモスクを訪問した際、数万人の群衆に出迎えられた。
教皇はその後、イスラム教の指導者たちと共に、宗教的過激主義と気候変動に結びついた暴力を拒否する共同宣言に署名した。
宣言では「宗教が世界中で暴力を助長するために利用されていることを憂慮し、気候変動は人々の調和ある共存の障害となっている」としている。
教皇は演説で、「戦争や紛争は時として宗教の操作によって引き起こされている」と指摘。宗教間対話の拡大が重要であると呼びかけた。
宗教の調和は12日間の歴訪の最初の行程における教皇のメッセージの重要な部分を占めている。
インドネシアは世界最大のイスラム国家であり、カトリック教徒は人口の3%に過ぎない。
教皇はインドネシアで異なる文化や宗教が平和的に共存していることを称賛した。
また教皇は「多くの困難に直面する中、私たちは友愛の印をもって対応する。実際、友愛は他者を歓迎し、そのアイデンティティを尊重することによって、友情のうちに旅する共通の道へと促し、光へと導く」とした。
さらに、インドネシア国民が構築した平和を称賛し、宗教的過激主義に取り組むため、カトリック教会は宗教間対話を増やすことを望んでいると述べた。