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▽フィリピンと中国は南シナ海の領有権をめぐり、衝突を繰り返している。
2025年1月24日/フィリピン、南シナ海の領有権に関する漫画を紹介する政府・警察関係者(AP通信)

フィリピン政府は24日、南シナ海の領有権に関する中国の偽情報に対抗する取り組みの一環として、漫画を出版した。

政府主導の漫画「ジュン先生の物語(The Stories of Teacher Jun)」は40ページの一話完結。フィリピン人教師と生徒たちが複雑な領土問題について分かりやすく話し合う内容となっている。

その内容は当然、フィリピンの立場を強調している。

生徒の1人は中国を「いじめっ子」と表現し、別の生徒は中国の行動を「言語道断」と批判している。

フィリピンと中国は南シナ海の領有権をめぐり、衝突を繰り返している。中国当局は放水砲を使用したり、フィリピン船舶の進路を妨害するなど、フィリピン側で多数の負傷者が出ている。

国家安全保障顧問はマニラでの出版記念講演で、「中国当局は国営メディアやSNSなどを駆使してフィリピンを誹謗中傷したり、偽情報を流して中国の主張を正当化しようとしている」と語った。

また顧問は「この漫画などを通じて中国当局の偽情報、誤った物語と闘い、真実を伝えるために全力を尽くす」と述べた。

フィリピンは軍事的に優位に立つ中国との戦いに直面している。中国海警局はフィリピンの船舶を積極的に攻撃しているが、フィリピン側は基本的に手を出さず、国際社会を通じて中国の誤った主張を正すよう呼びかけてきた。

またフィリピンや米国や日本など、西側の同盟国と連携し、安全保障を強化している。

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