◎16人の乗組員が救助され、1人の死亡が確認された。
2024年7月27日/フィリピン、首都マニアの港、沈没したタンカーの調査準備をする作業員(Getty Images/AFP通信)

フィリピン・マニラ沖で140万リットルの工業用燃料油を積載したタンカーが沈没した事故について、沿岸警備隊は27日、タンカーから少量の油が漏れ始めたと明らかにした。

当局は大規模な環境破壊を防ぐため、沈没したタンカーから毒性の高い燃料油を吸い上げる作業の準備を進めている。

沈没したのは全長65メートルのタンカー「テラ・ノヴァ」。約140万リットルの工業用燃料油を積んでいたが、25日未明、マニラの西方に位置する湾内で大波にもまれ、エンジントラブルが発生。その後、転覆・沈没した。

当局によると、16人の乗組員が救助され、1人の死亡が確認されたという。

タンカーは水深34メートル地点で確認され、タンクは無傷であった。

しかし、沿岸警備隊によると、周辺の12~14キロの範囲で油膜が確認されたという。

沿岸警備隊は声明で、「タンクは無傷だったものの、それにつながる1つのバルブから少量の油が漏れているのが確認された」と明らかにした。

それによると、海上で確認された油膜の粘性は高くなく、色も黒くないという。

中央政府は25日、現場に担当官を派遣し、自治体と連携して対応に当たると声明を出した。

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