◎停電によるトラブルは午前中に始まり、フィリピン領空のすべてのフライトを管理・監督するセンターの通信・ラジオ・レーダー・インターネット通信が機能しなくなった。
フィリピンの首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港で1日、停電による管制トラブルで300便近い国内・国際線が遅延または欠便を余儀なくされ、6万5000人以上が影響を受けた。
政府報道官は1日午後の記者会見で、影響を受けた利用客に謝罪した。
地元メディアによると、停電によるトラブルは午前中に始まり、フィリピン領空のすべてのフライトを管理・監督するセンターの通信・ラジオ・レーダー・インターネット通信が機能しなくなったという。
管制システムは1日遅くに復旧した。ニノイ・アキノ国際空港は運用を再開したものの、混乱の解消には少なくとも2~3日はかかるとみている。
政府は航空各社に対し、影響を受けた乗客のために可能な限り便数を増やすよう要請し、混乱は72時間以内に解消できるという見方を示した。
地元メディアによると、通信大手PLDTのパンギリナン(Manny Pangilinan)会長もこのトラビルに巻き込まれたという。会長を乗せた便は東京の羽田空港からマニラに飛び、Uターンしたようだ。
パンギリナンはツイッターに、「システムがダウンしたと聞いている。私は東京から帰国する途中だった。3時間のフライトの後、羽田に戻らねばならなかった。6時間の無駄な飛行、旅行者への迷惑、観光やビジネスに恐ろしい損失が出た」と投稿している。