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▽カンラオン山はフィリピンで最も活発な火山のひとつ。1996年の噴火では山頂付近にいたハイカー3人が死亡している。
2024年12月10日/フィリピン、中部ネグロス島、噴煙を上げるカンラオン山(AP通信)

フィリピン中部ネグロス島のカンラオン山(標高2470メートル)が13日早朝に噴火した。

フィリピン火山地震研究所によると、噴煙の高さは4500メートルに達したという。ケガ人や建物被害の情報はない。

同研究所は声明で、「カンラオン山は夜明け前に噴火し、火口から数キロの範囲で5分ほど小さな火山性地震が確認された」と述べた。

火山灰は南西方向に流れ、少なくとも9つの集落で降灰が確認された。

地元メディアによると、負傷者や建物被害の報告は今のところないという。

カンラオン山の噴火警戒レベルは5段階の中で3番目となっている。当局は警戒レベルを維持し、「現時点で大規模な火砕流を伴う噴火の兆候はみられない」と報告した。

24年12月の噴火時には数千人が一時的に避難した。

先月の噴火では降灰が確認された4地域の学校が休校した。

フィリピン火山地震研究所はレベル3の立ち入り禁止エリア(火口から半径6キロ圏内)に近づかないよう呼びかけている。

カンラオン山はフィリピンで最も活発な火山のひとつ。1996年の噴火では山頂付近にいたハイカー3人が死亡している。

フィリピンの火山はすべて環太平洋火山帯に沿って形成されている。1991年に発生したピナツボ火山の噴火では火砕流と火山泥流が発生し、少なくとも847人が死亡、数千の家屋が被害を受け、100万人以上が被災した。

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