◎陸軍は25~26日にかけて複数の拠点を取り締まり、ダウラ・イスラミヤの戦闘員と銃撃戦を繰り広げた。
フィリピン陸軍は27日、南部ミンダナオ島の南ラナオ州でイスラム過激派の戦闘員9人を殺害したと明らかにした。
それによると、陸軍は南ラナオ州近郊の集落で25日に過激派掃討作戦を決行。イスラム国(ISIS)と連携する過激派ダウラ・イスラミヤの拠点を急襲したという。
陸軍の報道官は記者会見で、「レンジャー隊員4人がテロリストとの銃撃戦で軽傷を負ったが、命に別条はない」と明らかにした。
陸軍は25~26日にかけて複数の拠点を取り締まり、ダウラ・イスラミヤの戦闘員と銃撃戦を繰り広げた。
報道官によると、ダウラ・イスラミヤは激しく抵抗した後、近くの民家に後退。反撃を試みたという。
陸軍は公式ウェブサイトに声明を掲載。ミンダナオ島の住民に対し、「警戒を怠らず、政府当局と協力し、テロ組織による脅威の排除に向け、一丸となって取り組もう」と呼びかけた。
9人のうち8人の身元が確認されたと伝えられている。そのうち2人はマラウィ市の教会で先月発生した爆弾テロに関与したとされる。このテロではキリスト教の礼拝者4人が死亡、数十人が負傷した。