◎エリオット・オニール・イーストマンさんは10月17日、ミンダナオ島の商業都市サンボアンガで誘拐された。
2024年10月30日/フィリピン、南部ミンダナオ島サンボアンガ、米国人誘拐に関与した容疑者の自宅(AP通信)

フィリピン警察は30日、南部ミンダナオ島で発生した米国人誘拐事件に関与した容疑者3人を逮捕したと明らかにした。

警察によると、エリオット・オニール・イーストマン(Elliot Onil Eastman、26歳)さんは10月17日、ミンダナオ島の商業都市サンボアンガで誘拐されたという。

警察の報道官はAP通信の取材に対し、「この誘拐に関与した2人が別々に自首し、その後、3人目の容疑者を逮捕した」と語った。

また報道官は「容疑者の自供により、別の3人が事件に関与したとみて捜査している」と述べた。

地元テレビ局は関係者の話しとして、「サンボアンガ市内の複数の地区で家宅捜索が行われている」と報じたが、詳細は不明だ。

報道官はAPに、「男性は生きていると信じており、居場所を突き止めるまで捜索は終わらない」と述べた。

地元メディアによると、逮捕された3人はミンダナオ島の犯罪組織に属しているとみられる。

フィリピン南部では数十年にわたって身代金誘拐が多発。その多くにイスラム過激派が関与している。

APはイーストマンさんが誘拐されるところを目撃した男性の話しとして、「誘拐犯はM16ライフルで武装し、警察官に変装していた」と伝えている。

それによると、イーストマンさんは誘拐犯から逃れようとした際、足を撃たれたという。

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