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▽この組織はロマンス詐欺、投資勧誘、オンライン・ギャンブルへの勧誘、フィッシング詐欺などを行っていたとみられる。
2024年8月31日/フィリピン、中部セブ州、オンライン詐欺グループの拠点を捜索する捜査当局者(AP通信)

フィリピンの捜査当局は27日、首都マニラの繁華街にあるオンライン詐欺拠点を摘発し、400人以上を逮捕したと明らかにした。

それによると、この組織はロマンス詐欺、投資勧誘、オンライン・ギャンブルへの勧誘、フィッシング詐欺などを行っていたとみられる。

当局は拠点を家宅捜索し、数百の電子機器を押収。401人を逮捕した。内訳は中国人207人、ベトナム人132人、残りは韓国、マレーシア、インドネシア、ミャンマー、マダガスカル人であった。

マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jr.)大統領は警察庁に対し、オンライン詐欺に関与する組織を「一掃」するよう求めている。

警察が取り締まりを強化した結果、フィリピンに拠点を置いていた多くの組織がカンボジアやミャンマーなど、周辺国に逃れたとされる。それでも不特定多数の組織が国内にとどまり、インターネットを利用した詐欺に手を染めている。

地元メディアによると、今回の家宅捜索は当該ビルに外国人が大勢いることに気づいた関係者からの通報に端を発しているという。

タイとミャンマーの国境付近、カンボジア、ラオスなどは犯罪組織の巣窟となっており、何十万人もの人々がロマンス詐欺、偽の投資勧誘、違法なギャンブル計画などのオンライン詐欺に騙され、これらの犯罪に加担させられたり、最悪の場合、殺害されることもある。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が2023年末に公表したレポートによると、内戦下のミャンマーでは少なくとも12万人、カンボジアではおよそ10万人が犯罪組織の支配下に置かれ、サイバー犯罪を強制されている可能性があるという。

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