▽この旅客機は25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、アクタウに墜落した。
カザフスタン西部アクタウ近郊にアゼルバイジャン空港の旅客機が墜落した事故について、地元当局は25日、これまでに38人の死亡を確認し、29人を病院に搬送したと明らかにした。
この旅客機は25日、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国に向かう途中、アクタウに墜落した。
カザフ運輸省はテレグラムに声明を投稿。「同機はロシア・グロズヌイで濃霧が発生したため、アクタウに迂回する途中、トラブルに見舞われた」と書いた。
カザフ非常事態省によると、同機には乗客64人と乗務員5人の計69人が乗っていたという。生存した29人のうち少なくとも2人が子供と伝えられている。
AP通信は保健当局者の話しとして、「搬送された29人のうち何人かは意識不明の重体と連絡を受けている」と報じた。
アゼルバイジャンのアリエフ(Ilham Aliyev)大統領は25日、「墜落した旅客機は悪天候のため進路を変更したが、墜落の原因は現時点では分かっておらず、徹底的な調査が必要だ」と声明を出した。
またアリエフ氏は亡くなった38人に哀悼の意を表した。
カザフ非常事態省は関係機関と連携して亡くなった38人の身元確認を進めるとしている。乗客はアゼルバイジャン人37名、カザフスタン人6名、キルギス人3名、ロシア人16名であった。
一部メディアはバードストライク(鳥の衝突)によりエンジンが損傷し、緊急着陸を試みた可能性があると伝えている。
墜落の原因は分かっておらず、カザフ当局が調査している。