インドネシア中部でバス横転、16人死亡、18人重傷
事故は22日の午前0時30分ごろに発生。首都ジャカルタから古都ジョグジャカルタへ向かっていたバスが料金所付近のカーブでコントロールを失い、中央分離帯(コンクリート壁)に衝突・横転した。
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インドネシア中部ジャワ州セマランの高速道路で22日未明、バスが横転し、少なくとも16人が死亡、18人が負傷した。地方当局が明らかにした。
それによると、事故は22日の午前0時30分ごろに発生。首都ジャカルタから古都ジョグジャカルタへ向かっていたバスが料金所付近のカーブでコントロールを失い、中央分離帯(コンクリート壁)に衝突・横転した。バスには運転手と乗客33人が乗っていた。
地元メディアによると、救助隊は事故後約40分で現場に到着し、最初に6人の遺体を収容。その後、別の10人が病院への搬送中または治療中に死亡した。負傷者した18人のうち5人が意識不明の重体、13人が重傷と報告されている。
テレビ映像には黄色いバスが横倒しになり、救助隊員や警察官が活動する様子が映っていた。複数の救急車が犠牲者と負傷者を搬送し、警察官が交通整理と事故調査に当たっていた。
州警察の署長は地元テレビ局のインタビューで、「目撃者によると、バスは猛スピードでカーブに入り、中央分離帯に突っ込んだようだ」と語った。
事故当時の正確な速度や原因については引き続き調査中で、重傷を負った運転手が搬送先の病院で事情を聴かれているという。署長は運転手に対する薬物やアルコールなどの影響の有無を調べる検査を予定していると述べた。
救助隊の責任者によると、衝突の衝撃で複数の乗客が車外へ投げ出され、バス本体に押しつぶされた可能性があるという。
この事故はインドネシア国内での長距離バス移動の安全性に対する懸念を改めて浮き彫りにした。同国では道路インフラの整備や長距離運転の安全管理が課題とされており、特に夜間や料金所付近での速度管理が事故の要因となっている。
地域社会には衝撃が広がっており、現地では遺族への支援や安全対策の見直しを求める声が高まっている。政府も交通安全教育の徹底などを検討していることから、今回の事故は国内の交通安全政策に影響を与える可能性がある。
