◎マニプール州の人口は約370万人。ミャンマーと国境を接し、陸軍の基地がある。
インド北東部マニプール州で12日、準軍事組織の兵士10人が殺害されたことに抗議するデモが行われ、学校や企業が閉鎖された。
警察はデモに先立ち、銃撃戦が起きた地域の市民に対し、5~16時まで外出を控えるよう呼びかけた。
学校、企業、小売店、行政庁舎は閉鎖され、多くの市民が屋内にとどまった。
マニプール州警察によると、銃撃戦は11日に発生。地元の有志で構成される準軍事組織と別の武装民兵が衝突したという。
殺害されたのは少数派であるキリスト教徒のクキ族とみられ、最近女性が殺害される事件が発生した後、集落を守るためにパトロールを行っていた。
警察は声明で、「攻撃を受けた準軍事組織は敵対勢力に反撃し、激しい銃撃戦が45分ほど続いた」と述べた。
その後の捜索で10人の遺体と複数の銃器が見つかったとのこと。逮捕者は出ていない。
マニプール州では昨年5月以来、多数派のヒンズー教徒であるメイテイ族と、少数派のクキ族との間で武力衝突が多発している。
メイテイ族は州都やその近郊に、クキ族は郊外の丘陵地帯に住んでいる。
昨年衝突が激化して以来、少なくとも250人が死亡、6万人が避難を余儀なくされた。
当局は昨年、メイテイ族がクキ族や他の部族が住む丘陵地帯の土地を認めた。クキ族はこれに反発し、メイテイ族を攻撃、衝突に発展した。
マニプール州の人口は約370万人。ミャンマーと国境を接し、陸軍の基地がある。