◎パプアニューギニアには800以上の先住民が存在し、何世紀にもわたって土地をめぐる部族間抗争が続いている。
パプアニューギニア奥地の集落で26人の村人が殺害され、少なくとも8人が行方不明になっている。人道・開発援助のNGO「ワールド・ビジョン」が25日、明らかにした。
それによると、26人は土地の所有権をめぐり、対立する部族によって殺害されたとみられる。
ワールド・ビジョンの広報担当はAP通信の取材に対し、「26人は対立する部族に捕まり、ワニに食い殺されたとみられる」と語った。
また広報担当は「この部族は黒魔術を使えると吹聴し、対立する者を川に落としてワニのエサにしている」と非難した。
国連人権理事会のターク(Volker Turk)高等弁務官は声明で、「この事件は7月16日と18日に起きたと報告を受けている」と述べた。
それによると、現時点で確認されている行方不明者は8人だが、この数は50人以上に増える可能性があり、200人以上が家に放火され、別の集落に逃げ込んだという。
パプアニューギニアには800以上の先住民が存在し、何世紀にもわたって土地をめぐる部族間抗争が続いている。
この国の土地の所有権は個人ではなく部族のものであり、明確な境界は決められていない。