◎パプアニューギニアの人口は約900万人。そのほとんどが自給自足で生活し、800以上の言語を話す部族社会である。
2021年9月24日/ニューヨークの国連本部、パプアニューギニアのマラペ首相(Peter Foley/Pool/AP通信)

パプアニューギニアの国会は9日、先月行われた議会選の結果を公表し、マラペ(James Marape)首相の続投を支持した。

オーストラリア放送協会(ABC)によると、議員たちは次期連立政権の総裁にマラペ氏を任命したという。

集計作業はまだ終わっておらず、9日の時点で118議席中104議席しか確定していなかったが、国会は問答無用で再開された。

マラペ氏の政党は36議席を獲得し、第一党を維持した。

マラペ氏は就任演説で、「17の政党から支持を得た」と語った。報道によると、選挙には約50の政党が参加したようだ。

マラペ氏は「経済の安定と成長、持続可能な債務調達、教育・医療・法・秩序に重点を置く政策を展開する」と約束した。

またマラペ氏は「時間を無駄にする余裕はない」と議員らに渇を入れた。

国会に出席した議員97人全員がマラペ氏の首相留任を支持した。

パプアニューギニアの人口は約900万人。そのほとんどが自給自足で生活し、800以上の言語を話す部族社会である。

ABCによると、次期首相の有力候補と考えられていたオニール(Peter O’Neill)前首相は票を伸ばせなかったという。

オニール氏は集計が終わるまで国会を開くべきではないと指摘し、裁判所に差し止めを請求していた。しかし、最高裁はこれを却下した。

1975年の独立以来、パプアニューギニアでは暴力、不正、賄賂に彩られた選挙が行われてきた。

7月4日の投票開始時には警察が市民に票を売らないよう呼びかけ、乱闘が発生。数人が負傷したと報告されている。投票は7月22日に終了した。

マラペ首相は先月、選挙人名簿の問題で投票所から追い出された有権者数千人に謝罪した。報道によると、投票できないことに腹を立てた数人が警察官に殴りかかり、乱闘が発生したという。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク