治安部隊が武装勢力の隠れ家急襲、14人殺害 パキスタン
現場は同州北ワジリスタン地区。同国最大の武装勢力「TTP(パキスタンのタリバン運動)」の隠れ家が摘発された。
.jpg)
パキスタンの治安部隊が北西部カイバル・パクトゥンクワ州の武装勢力拠点を襲撃し、銃撃戦の末、14人の反乱分子を殺害した。陸軍が4日、明らかにした。
それによると、現場は同州北ワジリスタン地区。同国最大の武装勢力「TTP(パキスタンのタリバン運動)」の隠れ家が摘発された。
陸軍は声明で、「複数の情報提供や調査によりTTPの隠れ家を確認し、夜間に襲撃した」と述べた。
また陸軍はインド政府がTTPを支援しているという主張を繰り返したが、証拠は示さなかった。
インド政府はコメントを出していない。
地元テレビ局は軍関係者の話しとして、「TTP掃討作戦を継続中であり、さらに多くの拠点を”清掃”する予定だ」と報じた。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局はインドがTTPと南西部バルチスタン州の反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」を支援していると頻繁に非難している。
インド政府はこの疑惑に反論しておらず、パキスタンはその主張を裏付ける証拠を提示していない。
インドとパキスタンは先月、停戦に合意するまでの4日間、係争地カシミール地方で激しい戦闘を繰り広げた。