◎複数の地元メディアがカイバル・パクトゥンクワ州南ワジリスタンの検問所で銃撃戦があったと報じている。
パキスタン最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が21日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州の検問所を襲撃したと犯行声明を出した。
TTPは声明で、「21日早朝の攻撃により陸軍兵士35人を殺害した」と主張している。
軍はまだ公式声明を出していないが、複数の地元メディアがカイバル・パクトゥンクワ州南ワジリスタンの検問所で銃撃戦があったと報じている。
地元テレビ局は治安筋の話しとして、「陸軍が重武装したテロリストを迎え撃ち、16人を殺害、8人を拘束した」と報じた。
カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くにTTPが関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
17日には同州の警察署に正体不明の武装集団が押し入り、警察官2人を殺害した。犯行声明を出して組織は確認されておらず、陸軍と警察が武装集団を追跡している。