◎事件はパンジャブ州ラホール近郊の地区で発生。TTP(パキスタンのタリバン運動)が犯行声明を出した。
2023年2月12日/パキスタン、中部パンジャブ州、暴徒の攻撃を受けた警察署(K.M. Chaudary/AP通信)

パキスタン東部パンジャブ州の警察署が襲撃を受け、警察官1人が死亡、3人が負傷した。地元当局が1日、明らかにした。

それによると、事件はパンジャブ州ラホール近郊の地区で発生。TTP(パキスタンのタリバン運動)が犯行声明を出したという。

州警察の報道官は記者団に対し、「警察署を包囲したTTPの戦闘員10~12人とテロ対策班による激しい銃撃戦が繰り広げられた」と語った。

報道官によると、銃撃戦は数時間続き、TTPの戦闘員2人が死亡、1人が負傷し、残りは逃走したという。

州警察はラホール全域に警察官を配備し、逃走した数人の行方を追っている。

地元メディアによると、TTPの報道官が銃撃戦中に犯行声明を出したという。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

パキスタンでは過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。

アフガンと国境を接する南西部バルチスタン州の警察当局は1日、州都クエッタで9月29日に発生した自爆テロの犠牲者が60人に達したと明らかにした。

テロ攻撃はクエッタ近郊の地区で行われていた預言者ムハンマドの生誕祭会場で発生。爆弾ベストとみられる爆発物を身に着けた自爆テロ犯が群衆の中で自爆した。

犯行声明を出した組織は確認されていない。しかし、地元メディアはこの地域で活動するイスラム国(ISIS)系組織が関与した可能性があると繰り返し報じている。

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