◎アフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでいる。
2023年7月31日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州バジュール地区、自爆テロが発生した集会所(Getty Images/AFP通信)

パキスタンの治安部隊が武装勢力の隠れ家を摘発し、6人を殺害した。陸軍が8日、明らかにした。

それによると、治安部隊はアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州にある武装勢力の2つの隠れ家を急襲。最初の摘発で5人、2回目で1人を殺害したという。

現場は同州デライスマイルカーンとワジリスタン郊外。

陸軍の報道官は声明で、「この組織は治安当局に対する様々なテロ攻撃に関与していた」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

武装勢力の詳細と殺害された男たちの身元も不明である。

治安部隊は2つの隠れ家を捜索し、武器、弾薬、爆弾などを押収した。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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