◎治安部隊はアフガン国境近くの地区にあるバルチスタン解放軍(BLA)の隠れ家を標的にした。
パキスタン、南西部バルチスタン州の道路(Getty Images)

パキスタンの治安部隊が南西部バルチスタン州の武装勢力の隠れ家を急襲し、少なくとも6人を殺害した。当局が2日、明らかにした。

それによると、治安部隊はアフガン国境近くの地区にあるバルチスタン解放軍(BLA)の隠れ家を標的にしたという。決行日は明らかにしていない。

首相府と内務省の報道官がそれぞれ声明を出し、治安部隊を称賛した。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生している。

バルチスタン州クエッタ近郊の地区で9月29日、正体不明の武装集団が20人の労働者を拉致。ブルドーザーやその他重機に火をつけ逃亡した。

20人はその後、武装集団の攻撃をかいくぐり、現場から自力で逃げ出していたことが明らかになった。

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