◎治安部隊はアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州デライスマイルカーンにある武装勢力の2つの隠れ家を取り締まった。
2023年9月2日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルの通り(Muhammad Sajjad/AP通信)

パキスタンの治安部隊が武装勢力の隠れ家を急襲し、11人を殺害した。陸軍が21日、明らかにした。

それによると、治安部隊はアフガニスタンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州デライスマイルカーンにある武装勢力の2つの隠れ家を取り締まったという。

デライスマイルカーンでは20日深夜、正体不明の武装集団が検問所に向けて銃を乱射し、税関職員2人が死亡、3人が負傷していた。

地元メディアによると、2つの隠れ家はかつてTTP(パキスタンのタリバン運動)が拠点を置いていた地域のひとつにあったという。

TTPは声明を出しておらず、11人がその戦闘員であるかどうかは不明。陸軍は詳細を明らかにしていない。

アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州ではテロ攻撃が相次いでおり、その多くにTTPが関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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