◎治安部隊は同州バジュール地区に拠点を置く武装勢力の隠れ家を23日夜に急襲、銃撃戦になった。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で治安部隊が武装勢力の拠点を急襲し、9人を殺害した。陸軍が24日、明らかにした。

それによると、治安部隊は同州バジュール地区に拠点を置く武装勢力の隠れ家を23日夜に急襲、銃撃戦になった。

陸軍は声明で、「9人のテロリストを無力化し、隠れ家から武器と弾薬を押収した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

バジュール地区にはかつて、同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点があった。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州で発生している。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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