▽治安部隊はアフガン国境から数キロの地点にある町の民家を急襲、銃撃戦になった。
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パキスタンの治安部隊が北西部カイバル・パクトゥンクワ州のアフガニスタン国境近くで武装勢力の隠れ家を急襲し、10人を殺害した。陸軍が24日、明らかにした。
それによると、治安部隊はアフガン国境から数キロの地点にある町の民家を急襲、銃撃戦になったという。
陸軍は声明で、「テロリスト10人を無力化し、銃器や爆発物を押収した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
一方、アフガン当局は24日、パキスタンとの交易の拠点となっているトルカム国境検問所が3日前に閉鎖されたと明らかにした。
トルカム国境検問所はカイバル・パクトゥンクワ州とアフガンを結ぶ交易の要衝である。
現地メディアによると、検問所に続く道路では大渋滞が発生しているという。
トルカムのアフガン側国境担当者はAP通信の取材に対し、「パキスタン当局は国境側で突然工事を始めた」と語った。
パキスタンはコメントを出していない。
両国は国境沿いでトラブルが発生するたびにトルカムを閉鎖してきた。アフガンはこの国境を公式に認めていないが、パキスタンはほぼ全ての国境沿いにフェンスを建設している。