武装勢力が警察署など襲撃、警察官6人殺害 パキスタン北西部
武装勢力は州内の7地区にある警察署、検問所、その他施設をほぼ同じタイミングで襲撃。手榴弾、IED(即席爆発装置)、ロケットランチャーなどを使った。
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パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州でイスラム過激派とみられる武装勢力が警察署などを襲撃し、6人の警察官を殺害した。当局が14日、明らかにした。
それによると、武装勢力は州内の7地区にある警察署、検問所、その他施設をほぼ同じタイミングで襲撃。手榴弾、IED(即席爆発装置)、ロケットランチャーなどを使ったという。
州警察の長官は声明で、「テロリストは独立記念日(1947年8月14日)に合わせて波状攻撃を仕掛けてきた」と述べた。
また長官は一部の攻撃でロケットランチャーが使用され、6人の警察官が死亡し、9人が負傷したと付け加えた。
地元テレビ局によると、7地区の13カ所で攻撃が確認されたという。
武装勢力側で死傷者が出たかどうかは分かっていない。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)と反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン軍は現在、カイバル・パクトゥンクワ州とバルチスタン州で対テロ作戦を実施中。