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▽バルチスタン州では先週、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」による列車襲撃事件が発生。BLAは乗客約400人を人質にとり、治安部隊が掃討作戦を決行、BLAの戦闘員33人を殺害した。
2025年3月12日/パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ、陸軍の兵士(AP通信)

パキスタンシャリフ(Shehbaz Sharif)首相は18日、南西部バルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州でテロ攻撃が相次いでいることを受け、国民および国内の政治指導者に団結を呼びかけ、総力を挙げて武装勢力と闘う決意を固めるよう促した。

バルチスタン州では先週、反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」による列車襲撃事件が発生。BLAは乗客約400人を人質にとり、治安部隊が掃討作戦を決行、BLAの戦闘員33人を殺害した。

陸軍はこの作戦で兵士、鉄道職員、民間人計31人の死亡を確認したと報告している。

シャリフ氏は声明で、「国家安全保障委員会を招集し、陸軍大将も出席した」と述べた。

野党もBLAのテロ攻撃を非難している。

首相府によると、委員会では国家の総力を挙げてこの脅威に立ち向かう戦略的かつ統一的な必要性が強調され、テロとの闘いにおける国民的合意が呼びかけられたという。

シャリフ氏は会議の中で、テロ組織を名指ししなかった。BLAとパキスタン最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)は最近発生した多くのテロ攻撃で犯行声明を出している。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

バルチスタン州では16日にも爆弾テロが発生、警察官5人と民間人2人が死亡した。BLAが犯行声明を出している。

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