◎バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。
パキスタンの治安当局は25日、アフガニスタンと国境を接する南西部バルチスタン州の軍事施設に対する過激派の攻撃を阻止し、その戦闘員4人を殺害したと発表した。
それによると、施設に被害はなかったという。
治安当局はテロ組織に指定されているバルチスタン解放軍(BLA)を非難している。
当局によると、武装兵たちは軍事施設への侵入を試みたものの、入り口近くで発見されたため、銃を乱射したという。
軍報道官は後日声明を出すとしている。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いている。BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。
同州の治安部隊はしばしばBLAなどの過激派に狙われている。
同州の地方政府庁舎でも今週、正体不明の武装勢力が侵入を試みている。この襲撃では武装勢力の戦闘員8人が死亡した。
中央政府はバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州の反乱を鎮圧したと主張しているが、過激派による攻撃は今も続いている。