パキスタン軍が武装勢力の隠れ家急襲、テロリスト15人殺害
治安部隊は同州デライスマイルカーンで作戦を実施。同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員10人を殺害し、さらに北ワジリスタン地区でも5人を殺害したという。
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パキスタン軍は18日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州にある武装勢力の隠れ家2カ所を急襲し、テロリスト15人を殺害したと発表した。
それによると、治安部隊は同州デライスマイルカーンで作戦を実施。同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員10人を殺害し、さらに北ワジリスタン地区でも5人を殺害したという。
それ以上の詳細は明らかになっていない。
地元テレビ局は情報筋の話しとして、「治安部隊は2カ所を捜索し、銃器、IED(即席爆発装置)、爆弾ベスト、通信機器などを押収した」と伝えている。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年テロが多発。その多くにTTPと反政府勢力バルチスタン解放軍(BLA)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
パキスタン当局は現在、この2州と周辺地域で大規模な対テロ作戦を実施中である。
パキスタン政府はタリバンがTTPを支援していると非難しているが、タリバン暫定政権はこれを否定している。
