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パキスタン版「ラブ・アイランド」に批判殺到

パキスタンの放送規制当局は20日の声明で、ユーチューブに対する管轄権がないため、市民からの苦情に対応する立場にないと表明した。
パキスタン、南部カラチ(Getty Images)

「ラブ・アイランド」をモデルにしたパキスタン人のデート番組がまだ放送されていないにもかかわらず、イスラム教徒が大多数を占める同国で批判を集めている。このシリーズはユーチューブ(YouTube)でのみ視聴可能だ。

パキスタンの放送規制当局は20日の声明で、ユーチューブに対する管轄権がないため、市民からの苦情に対応する立場にないと表明した。

ラブ・アイランドは恋愛をテーマにしたリアルタイム・サバイバル形式のリアリティ番組で、イギリスで2015年に初めて放送されて以来、世界中で人気を集めている。番組の基本的な内容は若い男女が一つのヴィラ(別荘)に集められ、日々の生活やゲームを通じてパートナーを見つけ、最終的に「理想のカップル」を決めるというものだ。

パキスタンの「ラザワル・イシュク(永遠の愛)」はパキスタン人女優が司会を務め、トルコ・イスタンブールで撮影されている。

豪華な別荘に集められたパキスタン人男女4組の交流を逐一撮影する。パキスタンでは婚外関係は違法であり、交際には社会的偏見が存在する。

この番組の予告編は先週公開され、その後、参加者を別荘に迎えた。しかしこの映像はすぐにオンライン上で批判を浴び、反対派は番組形式を「非イスラム的」と非難。西洋文化の模倣と主張した。

一般市民からの苦情が殺到したため、パキスタンの規制当局は「対応できない」とする声明を出した。

一方、製作者はこの番組について、「愛、絆、競争」を特徴とし、「視聴者はあらゆる火花、あらゆる戦い、そしてあらゆる心からのつながりを目撃する」と説明した。

エピソード数は100話を予定している。8人の出場者が競い合い、1組のカップルが勝者となる。

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