◎爆発は州都クエッタの東方約200キロに位置する炭鉱で発生。坑道の一部が崩壊した。
パキスタン南西部バルチスタン州の炭鉱で爆発があり、12人が死亡、8人が救出された。地元当局が20日、明らかにした。
それによると、爆発は州都クエッタの東方約200キロに位置する炭鉱で発生。坑道の一部が崩壊したという。
全国の炭鉱を管理する委員会の担当官は記者会見で、「救助隊が12人の死亡を確認し、8人を病院に搬送した」と語った。
爆発の原因は明らかになっておらず、警察と消防が調査している。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相はSNSに声明を投稿。犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
パキスタンの炭鉱の安全基準は緩く、過去にも似たような爆発事故が何度も発生している。炭鉱の所有者は経費を抑えるために安全対策を講じず、危険な環境で鉱夫を働かせている。
政府の統計によると、アフガニスタンと国境を接するバルチスタン州の鉱山では数千人が働いているという。同州の失業率は他の州より高い。