対テロ警察が爆発物2トンを押収、3人逮捕 パキスタン・カラチ
関係当局は押収した物資や逮捕者が反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に関連している可能性があると説明した。
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パキスタン南部カラチで対テロ警察(CTD)などの治安当局が大規模な兵器押収作戦を実施し、2トンに及ぶ爆発物と起爆装置を押収、容疑者3人を逮捕した。当局が5日、明らかにした。この作戦は最大都市カラチで計画されていたテロ攻撃を未然に阻止したものとされている。関係当局は押収した物資や逮捕者が反政府勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」に関連している可能性があると説明した。
CTDはカラチの警察本部で記者会見を開き、押収された爆発物はプラスチック製のドラム30個以上や5つのシリンダーに詰められ、既に1台のトラックに積載された状態で発見されたと述べた。押収物はすべて無力化されたという。
最初の逮捕はカラチ中心部の地区で行われ、その後の取調べで得られた情報を基に複数の拠点を捜索し、さらに2人の容疑者を逮捕した。容疑者が関与したとされるネットワークのメンバー数人は逃走しており、当局が追跡を続けている。
押収された爆発物は、カラチ市内での大規模な攻撃に使用される計画だったとみられている。警察は爆発物の規模から見て民間人やインフラに甚大な被害をもたらす可能性があったと指摘し、迅速な情報共有と連携によって大規模なテロ計画を阻止できたと強調した。
関係者によると、容疑者たちはBLAのネットワークに関係している疑いがあるという。CTDの報道官はこの武装組織が近年、パキスタン国内での攻撃を強化していると述べ、組織の一部が国外から計画を立案していた可能性も示唆した。BLAは南西部バルチスタン州の自治権拡大や資源支配を求めて長年にわたり武装闘争を展開し、特に中国とパキスタン政府が進める経済回廊事業(CPEC)に関連する外国人やインフラを狙った攻撃も行ってきた。
今回の押収作戦は、CTDと情報機関など複数組織の協力の下で数日間にわたる監視と情報収集に基づき実施された。警察は、計画が国内外の複数地点で協調して進められていた可能性があるとして捜査を続けている。また、拘束された者の供述を通じて逃走中の関係者の身元や行動拠点が特定されつつあるという。
パキスタンでは近年テロ事件が相次いでおり、治安部隊は度重なる攻撃に対抗するため国内各地で対テロ作戦を強化している。治安当局は民間からの情報提供や国際的な協力の重要性を強調し、さらなるテロ計画の早期発見・阻止に向けた取り組みを継続する構えだ。
