◎中国とパキスタンの国境に位置するK2は世界で最も過酷かつ危険な山のひとつである。
パキスタン山岳会は22日、同国の著名な女性登山家2人が世界で最も危険な山のひとつであるK2(標高8611m)の登頂に成功したと発表した。
登頂に成功したのはパキスタン北部に拠点を置く女性登山家のベーグ(Samina Baig)さんとキヤニ(Naila Kiyani)さん。
ベーグさんのチームが先に登頂し、その数分後キヤニさんのチームも頂に立ったという。
中国とパキスタンの国境に位置するK2は世界で最も過酷かつ危険な山であり、登頂に成功した登山家は数百人に過ぎない。世界最高峰のエベレストは9000回以上登頂されている。
K2の主要なアプローチポイントは麓の集落から100km近く離れているため、登頂に成功した多くの登山家が下山中に死亡している。
パキスタン山岳会によると、22日に登頂したチームの一員であるアフガニスタンの著名な登山家サッキ(Ali Akbar Sakki)さんが21日に心臓発作で死亡したという。
同山岳会はAP通信の取材に対し、「我々はチーム・政府関係者・パキスタン軍と連絡を取り合っている」と述べた。
K2は「キラー・マウンテン」と呼ばれ、最も寒く、最も風が強く、予測不能な雪崩を避けながら崖や切り立った岩場をクリアしなければならない。最後の岸壁の斜度は80度に達する。
パキスタン空軍は今月初め、パキスタン人登山家2人の遺体をK2から回収した。