◎パキスタンの農村部では交通インフラの不備や無謀運転による事故が多発している。
パキスタンの警察当局は16日、南西部バルチスタン州の国道で車とトラックが正面衝突し、警察学校の訓練課程を終えた警察官7人が死亡したと発表した。
州警察によると、事故は15日夜に市内の国道で発生。訓練課程を終えたばかりの警察官7人が死亡したという。
トラックの運転手も負傷したが、命に別条はなかった。警察が事故に至った経緯を調べている。
地元メディアによると、7人はイスラム教の断食月「ラマダン(Ramdan)」明けの休暇で帰省中だったという。
パキスタンの農村部では交通インフラの不備や無謀運転による事故が多発している。
中部パンジャブ州では先月、トロッコを牽引していたトラクターが用水路に転落し、少なくとも10人が死亡した
さらにパンジャブ州の高速道路で2月末に発生したバスとバンの衝突事故では13人が死亡。同州の高速道路でこの5日前に発生したバスが路肩から転落する事故では少なくとも14人が死亡、63人が負傷している。
北西部カイバル・パクトゥンクワ州で2月初めに発生したバスとトラックの衝突事故では17人が死亡。1月末にはバルチスタン州でバスが橋の欄干を突き破って渓谷に転落・炎上し、40人が死亡した。
一方、パキスタン陸軍は同日、カイバル・パクトゥンクワ州の南ワジリスタン地区で銃撃戦があり、兵士2人と武装勢力8人が死亡したと報告した。
陸軍報道官によると、治安部隊がこの地区に拠点を置く武装勢力の隠れ家を取り締まった際、銃撃戦になったという。
治安部隊は武器と弾薬を押収したとしている。