◎戦闘は北ワジリスタンの陸軍基地近くで発生。トラック爆弾で兵士5人が死亡、その後の戦闘で2人が死亡した。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で16日、爆発物を積んだトラックが爆発、その後の銃撃戦で陸軍兵士7人とイスラム過激派の戦闘員6人が死亡した。
戦闘は北ワジリスタンの陸軍基地近くで発生。トラック爆弾で兵士5人が死亡、その後の戦闘で2人が死亡した。
地元メディアによると、TTP(パキスタンのタリバン運動)の関連組織とされる過激派が犯行声明を出したという。
陸軍は声明で、「このテロ攻撃により基地のフェンスが破損した」と報告。「過激派の戦闘員6人をその場で射殺した」と明らかにした。
また陸軍は「カイバル・パクトゥンクワ州を含むアフガン国境からテロ組織を一掃するという決意を再確認した」と強調した。
シャリフ(Shehbaz Sharif)首相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。この攻撃を非難し、殉職した兵士に哀悼の意を表した。
北ワジリスタンにはかつて、TTPの拠点があったとされる。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。