◎オートバイに乗って自爆テロ犯が北ワジリスタン郊外の町で陸軍の車列に突っ込んだ。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で自爆テロが発生し、陸軍兵士少なくとも9人が死亡、20人が負傷した。現地メディアが8月31日に報じた。
それによると、オートバイに乗って自爆テロ犯が北ワジリスタン郊外の町で陸軍の車列に突っ込んだという。
この町はアフガニスタンと国境を接し、かつてTTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点があったとされる。
犯行声明を出した組織は今のところ確認されていないようだ。AP通信は州政府関係者の話しとして、「TTPが関与している可能性が高い」と伝えている。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
アフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では国軍と過激派による戦闘や自爆テロが相次いでいる。
中央政府は数年前の一斉取り締まりでカイバル・パクトゥンクワ州の過激派を一掃したと主張しているが、テロ攻撃が止む気配はない。