◎カイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃が相次いでいる。
2024年10月26日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州、自爆テロが発生した現場近く(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の検問所で自爆テロが発生し、治安要員4人が死亡、5人が負傷した。地元警察が26日、明らかにした。

それによると、現場は同州北ワジリスタンの検問所。爆発物を積んだ自動車が爆発した。運転手は死亡したとみられる。

州警察の報道官は声明で、「陸軍の兵士を含む治安要員4人が死亡、5人が負傷し、うち数人が重体である」と明らかにした。

犯行声明を出した組織は確認されていないが、同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。

内務省はSNSに声明を投稿。これをテロ攻撃と非難し、犠牲者の遺族に哀悼の意を表した。

カイバル・パクトゥンクワ州ではテロ攻撃が相次いでいる。25日には正体不明の武装勢力が治安部隊を急襲し、激しい銃撃戦の末、警察官10人が死亡したばかりだ。

パキスタン軍は25日、カイバル・パクトゥンクワ州と東部パンジャブ州の武装勢力拠点を摘発し、19人を殺害したと明らかにしていた。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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