◎治安当局はペシャワル郊外にあるTTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点を急襲。銃撃戦になった。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル郊外で銃撃戦があり、警察官3人と多数の武装勢力が死亡した。警察が10日、明らかにした。
それによると、治安当局はペシャワル郊外にあるTTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点を急襲。銃撃戦になったという。
地元テレビ局は治安筋の話しとして、「警察官3人とTTPの戦闘員10数人が死亡し、その中には複数のテロ攻撃に関与した司令官が含まれる」と伝えている。
州警察の報道官は声明で、「TTPの隠れ家のひとつを摘発し、多数の戦闘員を殺害、銃器や爆薬を押収した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
TTPは声明を出していない。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。
パキスタン政府はアフガンのタリバン暫定政権がTTP戦闘員を保護していると主張。タリバンはこれを否定している。
ペシャワルはアフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州の州都である。