◎シャリフ前首相は記者団に対し、「パキスタン人民党(PPP)と協議した結果、連立政権を発足させることで合意した」と語った。
パキスタンのナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相率いる「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」が13日、連立政権を樹立すると発表した。
ナワズ・シャリフ氏の弟であるシャリフ(Shehbaz Sharif)前首相は記者団に対し、「パキスタン人民党(PPP)と協議した結果、連立政権を発足させることで合意した」と語った。
PPPの共同代表を務めているのは2007年に暗殺されたブット(Benazir Bhutto)元首相の息子である。
複数の罪で実刑判決を受け投獄中のカーン(Imran Khan)元首相率いる「パキスタン正義運動(PTI)」はこの発表の数時間前に各政党と会合を開いていた。
記者会見に出席したPPPのザルダリ(Asif Ali Zardari)前大統領は「協議の結果、我々は協力して国民のために働くことで合意した」と語った。
代表らは誰を首相に選出するか明言しなかったが、シャリフ派の報道官は「ナワズ・シャリフ氏が弟を首相に指名した」と明らかにした。
シャリフ派は8日の総選挙後、ザルダリ氏や他の野党関係者と協議していた。
カーン氏率いるPTIの支援を受ける無所属議員たちは今回の選挙で争われた下院265議席中93議席を獲得したものの、政権樹立は叶わなかった。
シャリフ氏は75議席、PPPは54議席を獲得している。
PTIは複数の違反行為で選挙への候補擁立を禁じられていた。