◎パキスタンの建築基準はあいまいで、特に地方都市では建設費を抑えた違法物件が珍しくなく、同様の事故が確認できているだけで年間数十件発生している。
パキスタンの警察当局は10日、北部ギルギット・バルティスタン郊外の町で民家の屋根が崩落し、8人の兄弟を含む9人が死亡したと発表した。
ギルギット・バルティスタンは係争地カシミール地方の一地域で、アフガン、中国、インドと国境を接している。
地元警察によると、家主の男性の妻と子供8人が崩落に巻き込まれ死亡したという。父親は仕事中だった。
屋根が崩落する音を聞いたという近所の住民は地元メディアの取材に対し、「瓦礫と木材が散乱し、近づけるような状態ではなかった」と説明した。
崩落から数時間後、救助隊が9人の遺体を収容した。報道によると、子供の年齢は2歳~12歳。
専門家によると、パキスタンの建築基準はあいまいで、特に地方都市では建設費を抑えた違法物件が珍しくなく、同様の事故が確認できているだけで年間数十件発生しているという。