◎アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で路上に設置された爆弾が爆発し、陸軍兵士7人が死亡した。地元警察が9日、明らかにした。
それによると、現場は州都ペシャワル郊外。路上に設置されたIED(即席爆発装置)とみられる爆弾が爆発し、陸軍の車列が巻き込まれた。
犯行声明を出した組織は確認されていないが、TTP(パキスタンのタリバン運動)に疑惑の目が向けられている。
アフガニスタンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州では近年、テロ攻撃が相次いでいる。
昨年1月にペシャワルのモスクで発生した自爆テロでは101人が死亡。そのほとんどが警察官であった。
ペシャワル警察のテロ対策部が今週公開した報告書によると、過去5カ月間に同州で発生したテロ事件は237件。警察官65人が死亡、86人が負傷したという。
警察は同期間中の対テロ作戦で117人の武装勢力を殺害、299人を逮捕した。
TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。