◎事件はデライスマイルカーン中心部の通りで発生。陸軍の車両が巻き込まれた。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、イスラム過激派の暴力に抗議するデモ(Muhammad Sajjad/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州デライスマイルカーンで道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、陸軍兵士2人が死亡、15人が負傷した。地元当局が21日、明らかにした。

それによると、事件はデライスマイルカーン中心部の通りで発生。陸軍の車両が巻き込まれたという。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

デライスマイルカーンにはかつて、TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点があった。

TTPとアフガニスタンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

パキスタン軍は18日、アフガンのTTP拠点を空爆。戦闘員を殺害したとみられる。

アフガンのタリバン暫定政権はこの空爆を非難。少なくとも8人が死亡したと報告しているが、詳細は不明だ。

パキスタン政府はタリバン暫定政権がTTPを取り締まらず、隠れ家を与えていると主張している。

パキスタン当局は21日、アフガンと国境を接する南西部バルチスタン州にあるイスラム過激派の拠点を急襲し、司令官を殺害したと発表した。

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