◎現場は州都クエッタ中心部の地区。負傷者は全員病院に搬送され、数人が重体。
パキスタン、南西部バルチスタン州クエッタ郊外(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州の警察署付近でオートバイに取り付けられた爆弾が爆発し、子供2人と女性1人が死亡、15人が負傷した。警察が24日、明らかにした。

それによると、現場は州都クエッタ中心部の地区。負傷者は全員病院に搬送され、数人が重体だという。

犯行声明を出した組織は確認されていない。

州警察の担当者は記者団に対し、「爆弾は遠隔操作で起爆された可能性がある」と語った。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相を含む複数の政府高官がこの攻撃をテロと非難し、犠牲者に哀悼の意を表した。

シャリフ氏は声明で、容疑者の確保に全力を挙げるよう関係閣僚に命じたと明らかにした。

内務省は「テロリストを完全に排除するまで対テロ戦争を続ける」と誓った。

パキスタンでは近年、イスラム過激派によるテロ攻撃が相次いでおり、その多くがアフガニスタンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生している。

両州で発生したテロの多くに「バルチスタン解放軍(BLA)」と「TTP(パキスタンのタリバン運動)」が関与している。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。

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