◎テロ組織に指定されているバルチスタン解放軍(BLA)が犯行声明を出した。
バルチスタン解放軍の戦闘員(Getty Images)

パキスタン南西部バルチスタン州の反政府勢力が治安部隊に待ち伏せ攻撃を仕掛け、警察官少なくとも4人と民間人2人が死亡した。地元警察が30日、明らかにした。

それによると、テロ組織に指定されているバルチスタン解放軍(BLA)が犯行声明を出したという。

治安部隊はこの待ち伏せ攻撃に応戦。BLAの戦闘員9人を殺害した。

BLAは地元メディアに宛てた犯行声明で、「これはパキスタン軍が今月初めにイランの同士を攻撃した報復である」と主張した。

パキスタンは今月18日、イラン革命防衛隊(IRGC)がパキスタン領内をミサイルで攻撃したことへの報復としてイラン領内の過激派拠点を空爆。子供4人を含む9人を殺害した。

AP通信は警察関係者の話しとして、「BLAによるロケット弾と銃による待ち伏せ攻撃で警察官4人と民間人2人が死亡、警察官14人が負傷した」と伝えている。

陸軍もこの襲撃に関する声明を発表。「テロリストはロケット弾、銃、自爆攻撃を仕掛けてきたと報告を受けている」と明らかにした。

バルチスタン州では四半世紀ほど前から国軍と分離主義勢力による紛争が続いている。BLAなどの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。

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