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パキスタン、中国と85億ドルの投資協定結ぶ、一帯一路

シャリフ氏は今週、上海協力機構(SCO)の年次サミットに出席するため北京を訪問し、その合間に首脳らと会談した。
中国の習近平 国家主席(右)とパキスタンのシャリフ首相(AP通信)

パキスタンのシャリフ(Shehbaz Sharif)首相が今週、中国・北京を訪問した際、新たな投資協定に署名した。パキスタンメディアが5日に報じた。

それによると、中国はパキスタンに85億ドル規模の投資を行うことで合意したという。

パキスタンの国営メディアは当局者の話しとして、「この協定には70億ドルの覚書と、農業、再生可能エネルギー、電気自動車、健康、鉄鋼、その他分野をカバーする15億ドルの合弁事業が含まれている」と報じた。

シャリフ氏は今週、上海協力機構(SCO)の年次サミットに出席するため北京を訪問し、その合間に首脳らと会談した。

シャリフ氏はサミットの中で、中国・パキスタン経済回廊(CPEC)の次の段階について説明。プロジェクトを加速させるために官僚的な障害を取り除くことを約束した。

またシャリフ氏は中国人労働者に対するテロ攻撃が散発的に発生していることにも言及。その安全を確立するために、必要なあらゆる措置を講じるとした。

CPECには中国西部の新疆ウイグル自治区とアラビア海に面したパキスタンの港を結ぶ道路および鉄道システムの建設と改良が含まれている。

これは世界中にインフラを構築して貿易を拡大するという中国の大経済圏構想「一帯一路」のひとつである。

何千人もの中国人がCPEC関連プロジェクトのためにパキスタンで働いている。

その一部はイスラム過激派や反政府勢力の標的となってきた。中国はこの保護強化を繰り返し要請している。

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