◎テロはデライスマイルカーンの警察署の正門で発生。爆弾を積んだ車両が爆発した。
2023年1月30日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、自爆テロが発生したモスク前(Zubair Khan/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州の警察署で自爆テロが発生し、警察官少なくとも23人が死亡、32人が重軽傷を負った。警察当局が12日、明らかにした。

それによると、テロはデライスマイルカーンの警察署の正門で発生。爆弾を積んだ車両が爆発したという。

ソーシャルメディアで共有された写真には警察署周辺の建物や商店も被害を受けた様子が写っていた。

地元メディアによると、TTP(パキスタンのタリバン運動)系列の組織とされるイスラム過激派TJP(Tehreek-e-Jihad Pakistan)が犯行声明を出したという。

陸軍の報道官は声明で、「自爆テロ後、過激派の戦闘員6人が本館を襲撃、銃撃戦になり、数時間後に鎮圧した」と述べている。

負傷した警察官のうち何人かは重体とみられ、市内の病院に搬送され手当てを受けている。

その後、陸軍は公式ホームページに声明を投稿。「治安当局は最終的にテロリスト27人を無力化した」と報告した。

カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、かつてTTPの拠点があった。

地元テレビ局は警察筋の話しとして、「デライスマイルカーンの警察本部には全国の警察署から要員が派遣され、対テロ作戦の準備が進められていた」と伝えている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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