◎カイバル・パクトゥンクワ州はアフガンと国境を接し、テロ攻撃が急増している地域のひとつである。
2023年7月18日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル(Mohammad Sajjad/AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルで道路脇に設置された爆弾が爆発し、歩行者少なくとも3人が負傷、近くの銀行や商店の窓ガラスが割れた。警察当局が5日、明らかにした。

それによると、テロはペシャワルの中心部で発生。爆発したのは小型の即席爆発装置(IED)とみられ、陸軍と警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。

犯行声明を出した組織は確認されていない。ペシャワルにはかつて、TTP(パキスタンのタリバン運動)の拠点があった。

陸軍の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「テロリストは遠隔操作で爆弾を爆発させた可能性がある」と書き込んだ。

カイバル・パクトゥンクワ州はアフガンと国境を接し、テロ攻撃が急増している地域のひとつである。今年1月にペシャワルで発生した自爆テロでは少なくとも101人が死亡、数百人が負傷した。

一部の地元メディアは専門家の話しを引用し、「TTPが関与している可能性が高い」と報じている。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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