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パキスタン海軍、アラビア海で9.7億ドル相当の麻薬押収、サウジとの合同作戦

サウジにおける麻薬取締は極めて厳格であり、国家安全保障および社会秩序の維持を目的として厳重に実施されている。
パキスタン海軍の巡洋艦(Getty Images)

パキスタン海軍は22日、サウジアラビア主導の合同部隊との共同作戦により、北アラビア海で約9億7200万ドル(約1476億円)相当の麻薬を押収したと発表した。

それによると、海軍の巡洋艦がこの作戦に参加したという。

それ以上の詳細は明らかになっておらず、サウジ当局もコメントを出していない。

サウジにおける麻薬取締は極めて厳格であり、国家安全保障および社会秩序の維持を目的として厳重に実施されている。

同国では麻薬の所持、使用、密輸、販売のいずれに対しても重罰が科され、特に密輸に関しては死刑が言い渡されることもある。

シャリア(イスラム法)に基づき、麻薬は身体と精神を損なう「ハラーム(禁じられたもの)」とされ、宗教的にも厳しく禁止されている。

政府は国境警備を強化し、特にヨルダン、イエメンなど隣接国との国境での取締を徹底している。

また、近年ではカプタゴン(覚醒剤の一種)の密輸が深刻な社会問題となっており、摘発件数が急増。国内においても監視体制が強化されており、違法薬物に関与した外国人には国外追放、または極刑が下されることがある。

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