▽カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
パキスタンの治安部隊が北西部カイバル・パクトゥンクワ州の武装勢力拠点を急襲し、戦闘員13人を殺害した。陸軍が26日、明らかにした。
それによると、治安部隊は同州の北ワジリスタンと南ワジリスタン地区にある拠点を摘発し、武装勢力の戦闘員11人を殺害。さらに、同州バヌーの隠れ家も攻撃し、2人を殺害したという。
陸軍は声明で、「北ワジリスタン地区での銃撃戦により、陸軍少佐が殉職した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。13人が所属する組織も不明である。
カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。
アフガンのタリバン暫定政権は25日、パキスタン軍が24日にアフガン東部パクティカ州の過激派拠点を空爆し、少なくとも46人が死亡、6人が負傷したと明らかにした。
パキスタン政府はこの空爆に関するコメントを出していない。