◎アフガンに拠点を置くTTP(パキスタンのタリバン運動)の報道官はソーシャルメディアに声明を投稿。この事件への関与を否定した。
パキスタン、北部ギルギット・バルティスタン州(Getty Images)

パキスタン北部ギルギット・バルティスタン州で正体不明の武装勢力がバスに向けて銃を乱射し、陸軍兵士2人を含む9人が死亡、20人以上が負傷した。地元警察が3日、明らかにした。

それによると、事件は同州郊外の道路で2日夜に発生。この道路はパキスタンと中国を結び、北西部カイバル・パクトゥンクワ州も通過する。

バスはギルギットからラワルピンディに向かっていたが、銃撃を受け、コントロールを失い対向車線を走っていたトラックに正面衝突。双方の運転手は現場で死亡が確認された。

事件を目撃した男性は地元テレビ局の取材に対し、「20人以上が血まみれの状態で病院に搬送され、数人が心肺蘇生を受けていた」と語った。

地元メディアによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。

アフガンに拠点を置くTTP(パキスタンのタリバン運動)の報道官はソーシャルメディアに声明を投稿。この事件への関与を否定した。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

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