◎現場はアフガン国境近くの山岳地帯の未舗装道路。トラックが対戦車地雷の爆発により横転した。
パキスタン南西部バルチスタン州の山岳地帯でトラックが地雷を踏み、1人が死亡、18人が重軽傷を負った。地元警察が2日、明らかにした。
それによると、現場はアフガン国境近くの山岳地帯の未舗装道路。トラックが対戦車地雷の爆発により横転したという。
その後、捜査当局が現場を調べていると、2つ目の地雷が爆発。数人が負傷した。
負傷者の容体は明らかにされていないが、数人が重傷と伝えられている。
AP通信は警察関係者の話しとして、「2つ目の爆弾はIBM(即席爆発装置)とみられる」と報じた。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から中央政府と分離主義勢力による紛争が続いている。
同州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」などの反乱軍は州の資源を分配するよう政府に求めていたが、後に独立を求めて反乱を起こした。
一方、首都イスラムバードに拠点を置くシンクタンクは2日、先月の過激派によるテロ攻撃の死者が全国で70人に達したと明らかにした。そのほとんどがアフガンと国境を接する北西部カイバル・パクトゥンクワ州で発生した。
それによると、今年1~4月の間に発生したテロ攻撃は全国で323件。死者は324人であった。これは昨年を大幅に上回っている。昨年通年は306件、死者は693人であった。