▽犯行声明を出した組織は確認されておらず、陸軍と警察が容疑者を追っている。
パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の農村(Getty Images)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で正体不明の武装集団が警察署、市役所、パトカーに波状攻撃を仕掛け、警察官1人と子供1人が死亡、複数人が負傷した。警察が12月31日、明らかにした。

それによると、武装した少なくとも3つの集団が銃を乱射し、逃走したという。

犯行声明を出した組織は確認されておらず、陸軍と警察が容疑者を追っている。

最初の攻撃は同州デライスマイルカーンの警察署で発生。警察官1人が死亡した。

その後、同州南ワジリスタン地区の市役所近くで爆弾が爆発し、複数人が建屋に向けて銃を乱射。子供が爆発に巻き込まれて死亡したと伝えられている。

同州バヌーでもそれとほぼ同じタイミングで道路脇の爆弾が爆発。パトカーが巻き込まれ、7人が負傷した。報道によると、この爆発後、何者かがパトカーに向けて発砲したという。

カイバル・パクトゥンクワ州はアフガニスタンと国境を接し、近年テロが多発。その多くに同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与している。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク