◎バルチスタン州ではこの20年、分離主義勢力による政府への攻撃が続いている。
バルチスタン解放軍の戦闘員(Getty Images)

パキスタン軍は26日、南西部バルチスタン州にある「バルチスタン解放軍(BLA)」の隠れ家を急襲し、戦闘員9人を殺害したと発表した。

軍報道官によると、この隠れ家はバルチスタン州郊外の地区にあり、9月に同州内で発生した爆破テロに関与したとされる容疑者が潜伏していたという。

この爆破テロでは市民2人が死亡、19人が負傷したと伝えられている。

軍は声明で、「テロリストたちが新たな攻撃を計画しているという情報を入手したため、作戦を決行した」と述べている。政府はBLAをテロ組織に指定している。

地元メディアによると、BLAは声明を出していない。

BLAは特殊部隊に向かって発砲し、数時間に及ぶ銃撃戦が始まったという。この戦闘で少なくとも9人が死亡、容疑者3人が拘束された。

軍報道官によると、他のBLA拠点を排除する取り組みも進行中とのこと。それ以上の詳細は明らかにしていない。

バルチスタン州ではこの20年、BLAを含む多くの分離主義勢力による政府への攻撃が続いている。これらの組織は同州の独立を目指して闘っている。

政府は反乱を鎮圧したと主張しているが、これらの組織は軍だけでなく民間人も標的とし、多くの犠牲者を出している。

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